今度こそ最後。

 いつか今冬最後の雪とか言った覚えがありますが、今日が今冬最後の雪になりそうです。むしろもう春だと思うのですが。春に降る雪・・・ 開花しかけた桜の蕾も開くのを止めてしまいそうです。
 主食を補給してきたのですが、外に出たところで冷たさは感じました。
 雪が降るような、空気の湿った寒さのことを自分語で「冷たい」と言います。て、そんなに特別なことでもないのですが、こう、身体の芯に沁みていくような寒さやそれに身を揮わせる情感とか、いろいろ込められているのです。
 というのも、私の故郷である西三河三河湾沿岸では、基本的に乾燥していて、雪の降るような湿った寒さというのがあまりないのです。で、京都に来て、冬の湿度や夜の底冷えに特別に感じ入るものがあったわけです。
 西三河はけっこー稀有な感じの地域で、冬になると日本海を渡ってきた北西からの風が全く障害物なく吹き込んでくるのです。地図を見れば分かりますが、福井や滋賀の辺りは高い山があまりないのですね。高い山があるとそこで雪が降るから、山の南側では雪が降らず、乾燥する。東三河や静岡なんかがそうですね。静岡なんかは北側に日本アルプスがそびえてる上に暖流の日本海流があるので穏やかな気候なわけです。
 話が逸れましたが、西三河の場合、北の方はそこそこ雪が降るわけで。うちの母方の在所が、刈谷市といううちの実家から車で40分ほどの所にあるのですが、うちに5センチくらい雪が積もってると、刈谷市は10センチ以上積もってた、ってことがざらにあるのです。
 何が何だか分からなくなってきましたが、そういうわけでうちの実家は乾燥してるのです。で、京都は湿ってると。特に右京なんて、平安時代は湿地帯で早くに寂れた地域ですし。結局何かって、冷たい、それだけっぽいです。ほんと、さぶいですね。室内。