ものの向こうに作り手の存在を見ているのかもしれない。

 そんなことをなんとなく。普段はあんまり気にしないのだけど、気にしだすと無性にそう思う。
 もしかすると、そういった、「作り手」が見えないものには、そうだからこその畏怖というか忌避というか、そんな感情を抱いてしまうのかもしれない。
 作られたものを見ていると、作り手の様子が浮かぶ。それはとても有機的な繋がりが存在することを表しているんだろう、と。そして僕はそういうものを求め、憧れているのかもしれないと思ったり。それとは全く背反のような、それとは離反していこうという日常を送っているのに。