そぞろにおもひたちて

 嵐山へ行ってきました。きぬかけの路から宇多野病院方面へ行く道を通って。2年前までは毎月この道を走ってたんだなぁ、と不意に感傷に耽ってみたり。道の途中にも紅葉が生えて意外と色付いてて、心も高揚していくのが分かります。紅葉と高揚を掛けているわけではないですよ。山越の交差点近くで、恐ろしいほどスピードを出したトラックに追い抜かれて肝を冷やしました。一気に興醒めです。下り坂だからって。だから関西人は交通に関しては最低だと常々思います。
 まあ放っとけば事故るだけです。広沢池は12/3に鯉やら諸子やらを揚げるそうで、まだ水が入ってました。水面に映る長刀坂の山並も所々に紅や黄が混じっていて、秋の深いことを実感します。
 で、いわゆる嵐山の範囲に入ってからは、清涼寺周辺から人が多くなって自転車じゃ微妙に進みにくくなってきます。当然降りないんですが。
 そんなこんなで二尊院へ。あの辺りではこれまで行ったことがなかったのがここくらいだったので。やっぱりあんまりきれいとは言えないのですが、それでも独特の空気感とでもいうのか、どこか訴えかけるものがあります。
 寺の後ろにある山に少し登ることができるのですが、そこから双ヶ岡まで見渡せて、いい眺めです。嵯峨野の北の山なんかは夕方でも日が当たってて所々に見える紅葉がきれいです。
 ところで二尊院は明治辺りまで? の貴族の墓が多くあるそうで、石造りのドーム状の塚があると思ったら男爵四条某さんの墓で驚きました。直径3m高さ2mくらいあるんじゃないかな。あんな墓に入りたい、わけでもない。
 それから落柿舎とか野々宮神社とかの前を素通りして、中村屋のコロッケを食べて帰路へ。
 帰り道、夕暮れの空がきれいだったので撮ろうとしたら、嵯峨野高校(?)の生徒が帰宅途中でぞろぞろ歩いてて、なんか気まずかったです。とりあえず撮りましたけど。空を。メモリースティックの残量がなくて交換してたから、余計に変な目で見られたかもしれんと思うと悲しい・・・ 被害妄想であってほしい。誰もてめーなんかみてねーよボケとかつっこんでほしい。