こうこうやきゅうのなつ

　夏の高校野球大阪大会、大阪桐蔭が金光大阪に破れました。
　中継を見てたのですが、初回に金光が先頭打者ホームランを含む3点、桐蔭が1点を取ってその後ゼロ行進。
　9回に金光が1点を取り、その裏に桐蔭が2点を返すもののそこまで。9回の1点が決勝点となりました。
　注目の中田は、打者としては5打数ノーヒット、投手としては立ち上がりに3点を許すものの、その後5回途中まではきっちり抑えるピッチングでした。
　試合の決め手となったのは8回裏、2アウトからヒット、四球、死球で満塁となった場面で無得点に抑えたところですかね。バウンドの高いゴロをファーストがよく抑えました。ワンヒットで同点、しかも繋がれば次は中田という場面で、しっかり守ることができたのは大きく、次の回の決勝点にも繋がったのではと思います。エース植松は連投ということでしたが、その疲れも見せず完投。走者を出すとコントロールを乱す場面もありましたが、要所を締め、守備にも助けられてよく投げぬきました。
　敗れた桐蔭も、2番手投手の石田が決勝点を許したものの7連続三振を奪う好投。やっぱりこれくらいの投手が主戦を張ればもう少し中田の負担も減ったのではないかと思います。同じく怪物と呼ばれた松阪や田中も打者として非凡なものは持っていましたが、エースで4番にはなりませんでした。大会中中田にホームランは出ず、この試合ではヒットさえ出なかったものの1点差まで詰め寄る粘りを見せ、中田のワンマンチームでないことは十分に証明できています。結果的に中田の好不調と心中してしまった形になったのが残念です。